ありがとうの森

ありがとうは幸せの種

「ありがとう」幸せの病院物語

短編で物語を書きました。
10年前に入院経験したことをもとにしています。


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「ありがとう」幸せの病院物語


 

10年前、わたしは胃がんで入院をした経験があります。

 

それまで、健康には誰よりも自信があった自分でした。

しかし、ガンと言われてお医者様の言うとおり、その時、病院で胃にできたガンを取り除くため、胃を切り取ったのです。

 

その時の痛みと言ったら、三日三晩寝ることもできないくらいの痛みでした。

痛みに耐えながらベッドに寝ていると、家族も付添い、看護師さんもよくしてくださいました。

その中で、わたしの心に残っているのが病室の清掃をしていただいた清掃スタッフの方の笑顔です。

 

年令は50代半ばといった女性のスタッフでした。

 

その清掃スタッフの方は、病室に入ってこられる時、必ず

「おはようござまいす。お掃除に参りました。よろしいでしょうか」と声を掛けて中に入ってこられます。

そして、わたしに向かって「おはようございます」ととてもやさしい声と笑顔で挨拶をして掃除を始められるのです。はじめは、こんな人がお掃除をしてくださるんだと何気なく思いました。


入院中、ほぼ毎日その方が部屋の掃除に来られるのですが、毎日その挨拶と笑顔は変わることなく、お掃除もさりげないのですが手早く、足元に置いたバッグを移動する時は「お荷物を移動させていただきますがよろしいでしょうか」と声を掛けられます。その場所の掃除が終わると「元に戻しておきました」ときちんと報告をしてくださいました。

 

4日目くらいから、メスを入れたおなかの痛みも取れ始めました。

その清掃スタッフの方は、その後もわたしの部屋を掃除してくださいましたが、とても雰囲気のいい方で、こんな人がお掃除をしてくだされば本当に病気も早くよくなるだろうなと感じたのです。

 

ある日、こちらからその方に
「いつも、お掃除してもらってありがとうございます。たいへんなお仕事ですね」と声を掛けてみました。

するとその清掃スタッフの女性は

「こちらこそ、ありがとうございます。わたしは、こうしてお掃除をさせていただけることがとこも幸せで、患者の方に一日でも早くよくなっていただきたいなとただ一生懸命お仕事をさせていただいているだけです。早くよくなってくださいね」と答えてくださったのです。

その話しぶりもとてもさわやかでした。

おかげさまで、無事にその後退院して仕事場にも復帰させていただいていますが、その清掃スタッフ立ち振舞い、挨拶、笑顔が今でも心に残っています。こんなことはあってはいけませんが、またもし病院にかかるならあの病院であの人に出会えたらきっとその病気も治る気がするから不思議です。

 

人は、お金や形があるものよりも、出逢ったその人から形にならない幸せの宝物をもらうんだなあと思わせてくれたあの清掃スタッフに心からありがとうと言いたいわたしです。

 

すべては自分が源泉なんですね。

「ありがとう」


 
emoji「ありがとうの森」先頭ページへhttp://arigatounomori.iinaa.net/   



emojiメッセージありがとうございます。

読ませていただいて 心の中にさわやかで暖かい風が吹いたような感じがします。
素敵なお話をありがとうございます。  
(あんりさん)

emojiあんりさん、ちょっと脚色が入っていますが。
すべては自分の心からはじまるんですね。
いい投げかけをしていきましょう。

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